私がひとり暮らしをはじめたときに2万円ほどで購入したハイアール(Haier)中国製の洗濯機は、1年ほどで調子が悪くなりはじめ、分解してセンサーを無効化したり、騙しだまし4年ほど使い続けていました。
今回は引っ越しを機に洗濯機の買い換えを考え、せっかくなら洗剤自動投入の洗濯機が使いたい!と思い、アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)の洗濯機を購入したので、4ヶ月使用した感想をお伝えします。
【アイリスオーヤマ】IAW-T804-W(ホワイト)
アイリスオーヤマといえば、スチールラックや衣装ケースなどのホームセンターで売られている生活雑貨やプラスチック製品を作っているメーカーというイメージがありましたが、最近では洗濯機をはじめとしてテレビ、冷蔵庫、エアコンや炊飯器といった家電も手がけています。
その背景には大手家電メーカーの事業縮小によりリストラになったエンジニアを大量に採用することで、家電部門を拡大したという出来事があります。
大手家電メーカーのベテランエンジニアを採用することで、国産品質の家電を安く製品化しているのです。
【アイリスオーヤマ】IAW-T804を選んだ理由
洗剤の自動投入機能がある
「洗濯機に洗剤・柔軟剤を入れるのが面倒くさい」と思うのはズボラ過ぎると思われるかもしれません。
慣れれば30秒とかからない作業ではありますが、私にとってボトルの詰め替えや洗濯機周りの洗剤・柔軟剤の置き場も含めてストレスでした。
洗剤の自動投入機能があれば洗剤の詰め替え頻度はグッと減らすことができますし、洗濯機の周りに洗剤を置いておく必要はありません。
安い
2023年8月現在、洗剤・柔軟剤の自動投入機能付きの洗濯機として今回ご紹介する【アイリスオーヤマ】IAW-T804-Wは最安のモデルです。
AQUA、ハイセンス、ハイアールといった中国メーカーを差し置いて、日本製・国産であるアイリスオーヤマが最安なのです。
国産
家電メーカーではAQUA、ハイセンス、ハイアールといった中国製品が大きく取り扱われています。一昔前であれば中国製は安かろう・悪かろうというイメージを持たれていましたが、最近では大物家電である冷蔵庫なども手がけていることから、品質は向上しているのだと思います。
しかし、販売員の方に前に「使っていたハイアール洗濯機が1年で調子が悪くなった」と話したところ、そういった事例は結構あるようで、「日本人感覚の高品質には達していない」というのが実情のようです。
それに対して「アイリスオーヤマの洗濯機をどう思うか?」と聞いたところ、「日立やパナソニックに洗浄力は及ばないが、安いし品質もいいから高い洗浄力を求めなければ全然アリ」とのお話を聞きました。
【アイリスオーヤマ】IAW-T804の外観
見た目はシンプルなザ・洗濯機。
特徴的なのが蓋の奥にある洗剤・柔軟剤タンクです。
洗剤が690ml、柔軟剤が520mlとサイズが違いますが、それぞれ使用量が違うためです。同じようなタイミングで使い切るような設計になっています。
操作ボタンもシンプルです。
ちなみに糸くずフィルターが2つあります。
【アイリスオーヤマ】IAW-T804の仕様
標準洗濯・脱水容量 | 8kg |
水位 | 21~58L |
標準使用水量 | 117L |
標準水量 | 58L |
目安時間 | 約47分~60分(標準) |
定格電圧 | AC100V |
定格電源周波数 | 50/60Hz |
定格消費電力 | 450W/490W |
防水レベル | IPX4 |
質量 | 39kg |
運転音 | 洗濯 約35dB/脱水 約55dB |
意外なのが標準使用水量の項目で、同じくアイリスオーヤマの4.5kg洗濯機であるIAW-T451が89L使用なので、意外と差が少ない。
【アイリスオーヤマ】IAW-T804のメリット
5.5kg洗濯機→8.0kg洗剤自動投入洗濯機に買い換えたメリットは次の通り、
洗剤の自動投入は快適
洗剤を入れる手間がないので、「1.電源をON」「2.スタートボタン」の2ボタンだけで洗濯が開始できるようになりました。
勿論おしゃれ着洗剤や、漂白剤、いつもと違う香りの柔軟剤を使用したいときは手動で投入することもできます。
洗濯回数が減る
1人1日の洗濯物は1.5kgと言われていますが素材によって体積は異なるため、「4.5kg=3日分のまとめ洗いができる」なんてことはありません。
特に縦型の洗濯機はドラムの回転による摩擦を利用して洗浄するため、洗濯物を満タンに入れてもただ回っているだけになってしまいますし、脱水時のエラーも発生しやすいです。
5年間ひとり暮らしをしてきた体感で言えばカタログ容量の5割~7割が洗濯容量と考えていいと思います。
毛布や寝具一式などの大物が1度に洗濯できる
枕カバー、タオルケット(冬であれば掛け布団カバー)、敷きパット、シーツの寝具4点が一度に洗濯できるようになりました。毛布も洗えます。
ひとり暮らしだと昼間に誰かが洗濯してくれるわけでもないため、週末にまとめて洗濯することになるかと思います。5.5kg洗濯機だと2度に洗濯を分ける必要があった上、厚手の毛布はそもそも洗うことができなかったので、コインランドリーに行っていました。「厚手の毛布を洗濯機で洗える」この効果はかなり大きかったです。
時短効果が高い
上記の寝具を洗うためにコインランドリーに行く必要がなくなったのも大きな時短効果。
私の場合は5.5kgで2日分(冬場は毎日)洗濯していたのが8.0kgで4日分程度はまとめて洗濯できるようになりました。
ただ、実際には仕事に着ていく服が無くなるので、3日毎のペースで洗濯しています(汗。
ランニングコストが安い
自動投入なのでボトルの洗剤を購入することが無くなりました。
洗剤の補充頻度は3~4ヶ月に1回程度なので、2kg程の洗剤を購入して洗面台の下に収納しています。洗剤・柔軟剤を大容量で購入することで、費用が削減されます。
洗濯回数が減ることによる節水効果も大きいです。下の表にまとめてみました。
8.0kg | 5.5kg | 差 | |
使用水量/1回 | 117L | 90L | 27L/1回 |
洗濯頻度 | 1回/4日 | 1回/2日 | 7.5回/月 |
洗濯回数/月 | 7.5回/月 | 15回/月 | ↑ |
使用水量/月 | 877.5L | 1350L | 472.5L/月 |
容量が1.8倍なのに対して使用水量は1.3倍に収まっているため節水効果が高いです。
東京都の水道代が0.24円/1Lなので、1ヶ月で472.5Lの低減だと113円、1年間で1360円分の節水になります。
実際には4日毎に洗濯しても最大水量である58Lで運転することはほとんど無いですし、洗濯頻度が減れば電気代も安くなります。
風呂の残り湯を使用するホースも付属しているので、それを活用すれば節約効果はさらに高くなります。
また、洗濯機のメンテナンスには欠かすことのできない”洗濯槽クリーナー”のオススメを下の記事でご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
【アイリスオーヤマ】IAW-T804のデメリット
サイズが大きい
容量が大きいので当然なのですが、本体サイズも大きくなりました。
私のアパートでは問題ありませんでしたが、ひとり暮らし向けの小さな物件の場合は洗濯機置き場に収まらない可能性があるので、購入の際は注意しましょう。目安として幅63cm(排水ホース込)×63cmが本体サイズ。据え付けに必要な寸法もあるので、下の画像を確認してください。
1回の洗濯時間が長くなった
以前使用していたハイアールの洗濯機の運転時間は40分程度でした。周りの人に聞いてみても45分程度洗濯機が多い印象ですが、こちらの洗濯機は標準モードで54分。お急ぎモードで35分ですが、私は「丁寧に洗ってくれているんだな」と思い、標準モードで使用しています。
また、部屋干しモードという洗濯後に余分に脱水運転をする風乾燥のようなモードがあるのですが、こちらを使用すると+1時間かかり、合計2時間かかります。「30分だけでいい」とか、逆に「1時間半やってほしい」等の使い方はできず、1時間固定のモード。これは微妙なポイントです。
”脱水だけ”の運転ができない
手洗いしたものを洗濯機で”脱水だけ”、といった使い方ができません。
脱水するなら洗濯とセットになってしまいます(すすぎ+脱水は可)。上の項目で書いた”部屋干しモード”の脱水のみも使えません。デメリットではありますが、慣れれば特に問題は無いかと思います。
洗剤・柔軟剤タンクの洗浄が必要
自動投入機能の宿命なのですが、タンクと洗剤が通る経路の洗浄が必要です。
取扱説明書では3ヶ月毎の洗浄が推奨されているので、タンク内の洗剤が無くなった頃に実施すればいいです。
洗浄と言っても難しくはなく「1.タンクを取り外して水洗い」「2.タンクに水を入れてボタン操作」「3.50分待つだけ」と、そこまで手間ではありません。
通常の洗濯機であれば必要がない行程なので、一応デメリットとしてあげておきます。
【アイリスオーヤマ】IAW-T804の総評
4ヶ月使用した総評として、デメリットがあるとは言っても、とても満足しています。
特に洗濯都度の洗剤の投入、洗剤の置き場が不要になることに対して魅力を感じる方は買って損はありません。
長々と書いてしまいましたが、迷ったのなら、悩んだらのなら買って損は無い、オススメできる良い商品でした。
以上です!
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